和歌森太郎は柳田の考察を引き継いだ上で、まずは祭りの供物を神と祭祀に関わる者が共に食す神人共食思想があり、それが祭りに参加する人々も含め
和歌森太郎は柳田の考察を引き継いだ上で、まずは祭りの供物を神と祭祀に関わる者が共に食す神人共食思想があり、それが祭りに参加する人々も含めた共食へ広がり、人々の間でやりとりされる贈答という習慣につながったとし、また受け取った贈り物の一部を返す習俗はこの共食思想の名残とした。
お土産の起源「土産」は元来、「どさん」または「とさん」と読む漢語で「土地の産物」を意味する。室町時代以降、「土産」を「みやげ」と読むようになった。ただし、「どさん」だ読んだ場合も「みやげ」の意味で使われることはある。
お土産は、知人や縁者に配る目的で旅行先などで買い求めるその土地にちなむ品物のこと。または知人や縁者の家宅など訪問先を訪問する際に感謝を込めて持参する進物のこと。後者の場合は手土産という言い方もする。旅先で見聞きした物事や体験などを語って聞かせることを土産話という。進物であることから丁寧語の接頭辞をつけ、お土産と称するのが一般的である。また知人や友人に渡すことを目的でのおみやげは日本人特有という説もある。
お土産は一般的に手渡すものであり、宅配便などで知人などに送付することはまれる。お土産は訪問先に持参する進物では、訪問者が住む土地にちなむ物品のほか、一般的な雑貨、食料品などたくさんにわたる。訪問者が生産・獲得した農海産物を持っていく場合もある。
日本人の生活文化の中には贈答の行為がかなり大きな要素を占めている。結婚祝いや誕生祝いといった他の国にもある贈り物はもちろん、ちょっとした訪問にも手土産を持参して、敬意や好意を表すというのが、日本的な習慣になっている。こうした贈答の習わしとその意識については、しばしば日本文化の特質の一つとして欧米人から指摘される。この贈答に関する文化がいかに日本人の生活の中に根付いているかというような問題は、外からの光によって気付かされる。
3日本の贈答文化
一人の日本人を苦しめることはなんでもない事で、日本人に物を与えればよい。いつまでもそのことを頭にもって、悩み苦しむであろう。と「菊と刀」にある。それは日本人の贈答の心理をよく知ってられる。