歌舞伎的人间国宝制度与婺剧的传承(2)

2.先行研究と問題点 2.1 先行研究 日本は世界でも有数の「芸能大国」であり、世界無形遺産に指定された能楽(能、狂言)、人形浄 瑠璃∙文楽、また


2.先行研究と問題点

2.1 先行研究

日本は世界でも有数の「芸能大国」であり、世界無形遺産に指定された能楽(能、狂言)、人形浄 瑠璃∙文楽、また歌舞伎を中心に、高度で独自性が強い芸能が数多く存在する。歌舞伎は日本の最も 代表的な舞台芸術であり、2005年11月に国際連合教育科学文化機関に人間口頭と無形文化財と 指定された。2003年は「歌舞伎400年」と歌われた。400年前、即ち1603年、ちょうど 徳川家康が征夷大将軍となり幕府を開いた年である。つまり、江戸時代の幕開けとともに、歌舞伎の 歴史もスタートしている。

婺劇は浙江省金華地域の地方劇であり、浙江省の第2位の地方的演劇である。婺劇は浙江省の金華、 衢州、杭州、麗水などの県市で広幅く伝承され、すでに四百年余りの歴史を持っている。婺劇は20 08年6月に、中国政府に無形文化財と指定された。このような高い地位と悠長な歴史を持っている ため、婺劇は多大な研究と保護価値があると思われる。

2.2 問題点

グローバル化の進展と共にモノ、ヒト、情報等がボーダーレスに移動し、混ざり合い、さらに淘汰 されている。また、「グローバルスタンダード」という価値基準の下、多くのモノ、コトが平等・標 準化にさらされている現代社会において、婺劇のような民俗芸能の保存にはどのような価値があるの だろうか? 一つ言えるのはグローバル化の進展する今こそ、自らが寄って立つ地域のありよう、そ してその地域を基層部で支えている歴史、誇り、愛情、絆、その凝縮形としての民俗芸能への「こだ わり」が自らのアイデンティティーそして原点確認の意味で重要なのではないだろうか?

したがって、歌舞伎の伝承における人間国宝制度はどんな役割をしたのか、その経験は婺劇の伝承 へどのような示唆を与えるのか、また、今後の婺劇の発展趨勢はどうなるかなどの問題を検討するこ とは本稿の中心である。

3.婺劇の伝承

3.1 婺劇の歴史

婺劇は浙江省金華地域の地方劇であり、浙江省の第2位の地方的演劇である。明朝の中期、京劇と 同じ、徽劇から発源された婺劇は、今浙江省の金華、衢州、杭州、麗水などの県市で広幅く伝承され、 すでに四百年余りの歴史を持っている。さらに、婺劇は2008年6月に、中国政府に無形文化財と 指定された。したがって、婺劇は金華地域の歴史と誇りが凝縮されており、加えて地域の絆を深め、 極めて重要な伝統芸術である。

婺劇は、長い歴史の中で生まれ、育てられ、今でも守り伝えられてきた貴重な文化財産であり、金 華地域の歴史、伝統、文化等を理解するため欠くことができないものと言われる。婺劇の保存と活用 は、心豊かな生活の源であるとともに、将来の文化の創造と発展の基礎を成すものである。

3.2 婺劇の伝承における問題点

今、婺劇への伝承問題はますます深刻になる。その原因は簡単に言うと、後継者がいない、内容は 時代に遅れる、観衆が少なくなっていく、活動資金不足という四つの問題がある。

①婺劇の後継者がいない 今、婺劇の芸術家の中には、国際的な水準で創造性を発揮できる人材や供給されているかというと、

現状では必ずしも十分とはいえない。ただちに職業的芸術家を輩出することに繋がっているかという と、現状ではきわめて難しい状況である。また、婺劇芸術を持っている芸術家には年配者が多い、婺 劇芸術に関心を持っている若い芸術家も少なくなっていく、このままでは婺劇芸術の技が消える可能 性があるのも過言ではないことである。