②婺劇の内容は時代に遅れる 婺劇の演目は歴史上の人物で、従来変わらないから、今の観衆にとって、遠すぎる可能性もある。

それに、何十年も同じ内容を繰り返すことは、誰にとっても審美疲労になると思う。

③婺劇の観衆は少なくなっていく 婺劇の観衆は年上ばかりで、観衆者が年々少なくなっていくは事実である。 婺劇の劇場に若者たちはほぼない。鑑賞していないの理由を見ると、時間的ゆとりがないことや鑑

賞機会に恵まれないことが大きい。また、テレビ等での鑑賞を生の鑑賞に加えていることもある。今 後、マルチメディア技術の進展により、自宅で優れた芸術活動が鑑賞できる機会がふんだんに提供さ れることと実演鑑賞が減少することも考えられる。

婺劇に対する一般人の価値認識についての聞き取り調査から間接的かつ断片的情報しか無い。ただ、 それらを総合すると特に若者世代において、婺劇に対してあまり意味が分からない人々が少なからず いることが分かってきた。この傾向が将来世代に引きつがれるとますますむげきに対する価値認識の低下が進むであろう。このまま、婺劇は今後数年以内に消滅を免れないであろうという懸念を抱いて いる人も少ない。その事態を抑えるため有効な対策が検討しなければなりません。

④活動資金不足 今の婺劇の活動資金は主に出演の所得である。しかし、それは俳優の衣装や道具の修理・購入など

の費用にも支えられない資金である。。活動資金不足の問題に直面しており、このことも継承危機に 拍車をかけている。