1.2結婚難の深化 現在、日本の結婚難は速いスピードで深化している。結婚難という現状は晩婚化、未婚化、非婚化などの社会婚姻問題を含めている。
1.2結婚難の深化
現在、日本の結婚難は速いスピードで深化している。結婚難という現状は晩婚化、未婚化、非婚化などの社会婚姻問題を含めている。廣嶋清志によると、晚婚化は結婚する人の結婚年齢が高まることであり、未婚化は年齢別人ロの未婚者の割合が増大すること、または、狭義には生涯結婚しない人が増加すること(非婚化)と言える。
厚生労働省の「平成23年人口動態統計」(図2)によると、日本人の平均初婚年齢は、2012年に、夫が30.8歳、 妻が29.2歳となっており、1980年(夫が27.8歳、妻が25.2歳)からの約30年間に平均初婚年齢が夫は3.0歳、妻は4.0歳を上昇していることが見られる。
そして、図3のデータを見ると、25歳時点(出産適齢期にある年齢層)で、1980 年と2010年の女性の未婚率を比較すると、24.0%から59.9%へと35.9%上昇している。20歳代後半から30歳代前半の年齢層で、未婚率の上昇が著しい。今の日本では、生涯未婚率も上昇し、男性の 5人に1人、10人に1人は生涯未婚になっている。初婚年齢と未婚率の推移を見れば、未婚化・晩婚化は今後もさらに進み、将来非婚化が流行することと予想されている。結婚難は単なる個人の問題というよりも、厳しい社会問題として取り上げられるまでに至った。特に出産適齢期にある女性の未婚率の上昇が少子化をもたらしていると言われている。