日本語の曖昧性から日本の和文化を見て (2)

3.5 タブーの言葉の曖昧表現6 3.6 否定形式の曖昧表現6 3.6.1 否定疑問文6 3.6.2 二重否定6 3.7 推量表現6 4 曖昧性と和文化7 4.1 和文化7 4.2 曖昧性と和文化の関


3.5 タブーの言葉の曖昧表現6

3.6 否定形式の曖昧表現6

3.6.1 否定疑問文6

3.6.2 二重否定6

3.7 推量表現6

4 曖昧性と和文化7

4.1 和文化7

4.2 曖昧性と和文化の関係7

5 おわりに7

謝辞8

参考文献8

从日语的暧昧性看日本和文化

1 はじめに

1.1論文の動機と意義

言語と文化とは密接に関わっている。言語の中に豊かな文化要素を含む。いずれの言語の発生と変化、発展はその民族と国家の地理環境や社会文化、風土人情などと密接に関連する。日本の言語学者森田良行氏は次のように指摘した。「言葉はそれを生み出した社会的文化で、文化の視点を離れて言葉を考えることは、命のある本当の言葉を眺めることができないだろう。」[3]もちろん、日本語もその通りだ。

日本人は曖昧表現を愛用する。全世界に置けても、日本人が使う曖昧表現の量と頻度は他の国あるいは民族が比べ物にならない。曖昧表現は日本語の重要な特色の一つであり、また日本文化の表れでもある。日本語を勉強する人は曖昧表現に直面することがよくあるだろう。曖昧表現を理解し、そして使いこなすために、曖昧表現のできた原因を明らかにするのは非常に重要である。

日本語には曖昧性表現が生活中にどこでも見え、しかも重要な地位を占有している。それは日本の伝統的な生活態度、行動習慣や考え方を反映する同時に、日本人の社会の価値観、道徳観や民族性と社会心理も反映する。ある意味から言えば、言葉の理解は文化の理解ということだ。われわれは日本語の言語文化を理解してこそ、社会文化をもっと理解することができる。日本語の曖昧性は日本で特殊文化の産物で、私たちは曖昧性を研究する同時に、さらに日本の文化を理解できる。同様に、日本の文化を理解してこそ、日本語の曖昧性をもっと理解することができる。

1.2先行研究

曖昧表現は現実生活の中だけでなく、より多くの場合で「潤滑油」、「粘着剤」の役割を果たしている。すなわち、曖昧表現は人間関係と社会関係に深く関わっている。そのため、中日両国では曖昧表現についての研究は盛んに行われている。

日本では、池上嘉彦(1969)は『言語と意味』の中で、純粋的に言語学の立場から音声学の構造、文法的な要素、語彙的な要素という三つの方面で、日本語の曖昧性を分析した。

中国では、秦音(2008)は『曖昧な日本人――日本人の言語表現と美意識』の中で、日本語の曖昧性は日本人は「調和の美」、「不完全な美」、「朦朧の美」を追求する美意識を反映していると思う。

2日本語の曖昧性の成因

言語は文化の主要な表現形式で、文化は言語に対して制約があり、二者は分けてはならない。日本語の言語の曖昧性は日本の特殊文化の下の産物である。その発生は日本の地理環境と伝統的な生産方式と外来文化の影響と民族の単一性と緊密な関係がある。

2.1地理環境の影響

日本は孤立、閉鎖な島である。そのユニークな地理的環境は日本人の色々な方面に大きく影響を与えている。その表現の一つは日本語の曖昧性である。日本は四面海に囲まれて、北海道、本州、四国、九州4つの大島と、他の6800余りの小島からなっている島国である。大陸から離れ、四面海に囲まれるという特殊な地理環境によって、日本は統一的な国家を形成して以来、外来の侵入と占領に見舞われることは少ない。そのため、長期の安定の環境が形成されている。閉鎖的な環境から、日本人は同じ生活様式、風俗習慣、考え方が生じる。人と人の間の交流は、詳細な言葉がなくても心で悟ることができる。また、南北の広がりが大きく、亜熱帯から亜寒帯に渡るが、大部分の地域が温帯にある。冬は大陸性気候に覆われる寒気と乾燥、夏はモンスーン性気候に覆われる暑気と湿潤、その間にある春と秋には大陸から周期的に雨と晴れの訪れがある。そのために,四季の区分がきわめて明瞭である。季節の変化に富んだ生活から日本人の繊細な心情や鋭い洞察力が育てられた。だから、日本人は互いの気持ちを察知する気質を育て、自分の言いたいことを間接に表現し、相手に察してもらうことを期待する。